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茫漠とした雰囲気のイントロです。
アルバム全体に流れるテーマフレーズをここで一度出しています。
台湾ライブで次曲「錆びた扉の・・・」を演奏した際、その前振りとして作ったイントロだったのですが、全体の幕開けを予感させるような雰囲気だったので、アルバム全体のイントロとしても使おうということをわりと早くから決めていました。
ちなみに、2ndアルバムから続けて聴くと、宇宙っぽい感じでうまくつながります。
時間も空間も善悪も曖昧な、何もない世界をイメージした曲です。
まだ曲順などが決まっておらず曲のモチーフだけがいくつか揃っている状態でそれらを並べて聴いてみたら、この曲の持つ虚無感と、後半に入れた曲たちの有機的な感じの対比が鮮やかでした。そこで、その間を徐々にグラデーションさせて行ったら美しいのではないか、ということでアルバム全体の構成が浮かんできました。それが今回のアルバムのテーマ「創世記(ジェネシス)」に直接つながっています。
本作唯一Nakamuraが書いた曲なんですが、Nakamuraが持ってきてくれたデモではけっこうダンサブルな感じで、実際Nakamura的にもポップなものを作りたくて作ったとのことなのですが、僕はこのメロディに虚無感とか宇宙的な広がりみたいなものを感じたのでこういうアレンジになりました。
三角波のパートがベースの音域とバッキングの音域をひっきりなしに往復して両方の役割を果たしていたりするんですが、これはNakamuraの最初のデモからほとんど変えていません。むしろ、最初のAメロ部分などではそれが目立つように他のバッキングを全部削ったりしました。この曲に限らず、今回のアルバムは全体的にバッキングパートでベタにコードを演奏していることが少なく、ベースとメロディーだけでコード感を出しているところもけっこうあります。
今作から登場のMidoriの曲です。
ごくごく簡単なメロディーとコードだけもらって、あとは「こんな雰囲気にしたい」という参考曲だけもらって作りました。僕が付け加えた部分はかなり多いんですが、サビのメロディが強力だったので元々のイメージからはほとんどズレてません。一部、アルバムのテーマフレーズを歌のメロディとして使っています。
題名はイメージ一発で、曲が出来た後に改めてイントロを聞いたときに、星々が輝く星団のイメージがパッと浮かんだのでこの題名にしました。
内容的には前曲の何もない世界のイメージを引き継いでいます。疑似ディレイがそういう雰囲気にマッチするのでこの曲をはじめとして前半の曲では特に多用しています。
この世が虚無だろうと何だろうと、進む先が光だろうが闇だろうが、 ひとまずどちらかの方向には進まなければいけないのだ、という 諦観の上の決意みたいな気持ちを描いています。
3rdの曲がほとんど出来てきて、もうやることはないから次回に向けて曲を書きためておこう、ということで書いていたら突然この位置にピッタリはまる曲が出来てしまったので、ここに入ることになりました。その前はもう少しまったりした曲が入っていてそれはそれで良かったんですが、パンチのあるこの曲に入れかえたことでアルバムの前半の流れがグッと締まった感じになりました。
バスドラの音がいつになくガツガツと出ていますが、音色自体は ファミコンのDPCMパートで出せる音を使っています。
コンプの具合とかを調節したらガッツが出てきました。
バッキング自体は2ndアルバム並みの音数しか使ってなくて、 特にサビなどは、リズム以外はベースとアルペジオが1音ずつだけなんですが、 上記のバスドラ強化と、あとコーラスがけっこう派手に入っているということで、 全体にけっこうゴージャスに聞こえるようになりました。
何かを決意するときは、外からの刺激に触発されることももちろん多いですが、 突然、"天から降りてきた" としか言い表せないような、内からの思いつきにつき動かされることがあります。無から有が生まれる瞬間とでも言いましょうか。
そんな時の気持ちはきっとこんな音になるのかも知れません。 笛の音色は、ディスクシステムのあの音に似るように作ってみました。
アルバムの起承転結で言えばこのあたりからが「承」に当たるところ、 ということで力強く前に進んでいく曲です。
そういう雰囲気を作りたくて低音部でゴリゴリ鳴る感じのリフをキーボード弾きながら考えていたんですが、そのとき思いついたリフが5拍子だったのでそのまま1曲通して行ってみました。5拍子に乗るメロディは、さすがにスッと自然には出てきませんでしたが、かといってそんなに苦労もしませんでした。自分でも意外です。
この曲もバッキングは特に音数が少なくてシンプルですね。
いろいろ技術などは発展している現代ですが、それで仕事が楽になったかというと どうもそうではない気がするわけで、そうするといったい何のために 人類は進歩しているのか、いや、これってそもそも進歩って言うのか?などという 疑問がふつふつと湧いてきます。 そんなことを思いつつ、がむしゃらに進んで次第に混乱していく感じのこの曲を作りました。個人的には、なかなか変な曲ができた感じがして気に入っています。Nakamuraもお気に入りだそうです。
この曲もAメロがベースと歌だけで成り立っているパターンですね。
ヴォコーダーの音色作りが、使い慣れないのでちょっと苦労しました。あと、 アルバムの中ではちょっとキーになる曲だと思ったので、アルバムのテーマフレーズを間奏やエンディングに使っています。
ちなみに、正式に曲名が決まるまで、この曲の仮タイトルは「ガル」でした。言われてみれば「あー!」と思う方もいらっしゃるのでは?
体内で踊っていたアドレナリンがスーッと引いて我に返る瞬間、という位置づけの曲です。
そういう時は急に景色が美しく見えたりするものです。
この曲の原型は10年以上前に書いたもので、アルバム3枚を通して最古の曲なのであります。これまで7〜8年前に書いたDarlingが最古だったんですが、今回記録更新となりました。
今回Midori一番のお気に入りです。自分的にも、サビでの広がり感などが好きでけっこう気に入っています。
このドラマチックさは言葉を越えて伝わるようで、海外でも目を見開いて感動している人の姿を何人もステージ上から目にしました。
ベタにコードを鳴らしている部分が少ないこのアルバムの中では珍しく、バックでずっと高速アルペジオを使ってコードを鳴らしています。
仕切り直し、という雰囲気のインタールードです。ブーーンという音色は、エキサイトバイクを参考にして作ってみました。結果全然違う音色になりましたが。
当たり前の事やどうにもならない事を再認識して改めて出発、という雰囲気の曲です。
Nanoloopっぽいパターンで始めてみようということでそういうループを基に作り始めたんですが、 曲全体としてはそういうNanoloopっぽさはなくなってしまいました。
題名の99という数字に特に深い意味はなかったんですが、後でソングファイルを開いてみたら小節数がちょうど99あるのを発見してびっくりしました。すごい偶然。
この曲も次の曲も、Aメロ前半はベースと歌だけでコード感を出しているパターンですね。
最近景気の悪い話が多くて悩みがちな人が多いように思えるわけですが、 そんな状況を一歩引いて客観視した感じの曲です。
3rdアルバム用書き下ろし曲の中ではわりあい最初の方に作ったもので、「ジェネシス」のコンセプトというものもまだ無く、単にジャズっぽい曲がりくねったフレーズをそのまま歌メロにしたいというのと、1stの雰囲気に通じる曲にしたいという意図で作りました。
当時はまだ中盤あたりの曲がまったく出揃っていなかったので、どうにもこの間をつなげる気がしなくて、コンセプトの違う2枚のミニアルバムに分けて発売するか?などという案も持ち上がったりしました。その後、「フューチャー・インヴェージョン」などが出来てきたあたりでやっと構成が見えてきたのでした。
バッキングは意識的にすごくシンプルにしてあります。音数は少ないですが、いろんな音色や効果音っぽいものを入れているのでにぎやかに聞こえるかもしれません。
ヴォーカルの譜割りが細かくなってしまい、Midoriに苦労をかけてしまいました。
アルバム後半を印象づけるポジティブな曲。
一度いろいろなものを疑い見つめ直したからこそ素直に楽しめるという境地を描いております。
今思うと様々な紆余曲折があった曲です。
もともとはMidoriが2ndアルバム用のデモとして持ってきた曲でした。当時は入れどころが見つからなくて保留となっていたのですが、アルバムのこの位置に入れる曲をどんなものにしようかと3人ですごく悩んでいるときに、じゃあ古い曲を見直してみよう、ということで見直したら、明るいのにちょっとスピリチュアルな雰囲気を持つこの曲がちょうどハマることに気づきました。
ハマりそうだからということで採用したとはいえ、前曲の軽快な雰囲気と、この曲の "真面目さ" とはまだちょっと落差があって、そこをどうするかが次の問題となったんです。
なのでもう1曲何か挟むという案もあったんですが、それはそれでくどいので、前半のドラム&ベースソロのようなパートを入れることにしました。加えて、曲の本編もちょっとソウル風のアレンジにすることで、うまくバランスをとることができました。
そのアレンジの途中で、大勢のコーラスを入れたいということになったんですが、これも友達だけで集まって録音するか他の人も参加してもらうか迷いまして、結局メールマガジンで参加者を募る形でファンの皆様を招いて録音しました。
みなさん事前に本当にしっかり練習してきてくれて、おかげで全く滞りなく録音することができました。参加してくれた皆さんに感謝です!
今作唯一のバラード。
時代遅れであろうとも、それが自分の選んだものならそれでいい、 という自己肯定を含めた内容です。
いろいろ工夫や思いが込められていて、説明したいこともいろいろあるんですが、こういう曲はあまりこちらから語らずみなさん自身の聴き方で味わってもらうのが一番かと思います。
全体を総括する曲、そして同時に1stアルバム「ファミリーミュージック」への序章となっている曲です。
この曲もAメロ部分がベースとメロディだけでコード感を出しているパターンですが、これは特にコード感が移り変わる曲なので、我ながらよくバッキングを入れずに済んだな、と思います。
他にもいろいろな仕掛けがあるんですが、最後の曲ですし、そこはぜひ聴いて発見してみてください。
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